腰こりってないの?

腰の筋肉も緊張しますのでこりというのは実際は存在しますが、多くの方はあまり気になりません。それは、首や肩、背中に比べて重大な病気につながりにくい為と思われます。前述しましたが、肩回りには生命活動に直接影響がある臓器に直接関係する血管や神経が多く通っています。その為危険信号の一種であるだるさや痛みが出やすいのですが、腰から下は極端な話、失ってしまっても直接生命活動に影響が及ばない為、自覚症状としてこりを感じにくくなっています。しかし、確かに筋肉の硬直は起こりますのでこりを感じずその段階を通り越して痛みを感じるまで気づけないのが突然の腰痛の原因です。また筋肉が原因の場合、レントゲンやMRI などでは確認することができない為痛みの原因が目や数値で特定することが困難です。腰痛の70%以上が原因不明と言われるのがこの為です。ほとんどの場合は普段からある張りに気づかず上半身の重さが直接かかる腰に瞬間的に大きな負荷がかかって痛みが表れます。

ぎっくり腰なども急に痛みが出るため予防しにくく思われますが、実際触ってみるとぎっくり腰を起こす前の腰は強く緊張しシコリができていたり、固くなってしまっている場合がほどんどです。それに気づかずちょっと重いものを持った時やくしゃみをした時の瞬間的な衝撃に耐えられずにぎっくり腰や腰痛を起こしてしまいます。その為普段気にならない腰回りもできるだけ運動したり解したりしておくことがとても大切です。